客船の旅

セレブリティ・インフィニティ号、ボイジャー・オブ・ザ・シーズ号、セレブリティ・コンステレーション号、サファイア・プリンセス号、カーニバル・リバティ号の客船で巡った船旅です。 写真が主です。

作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その117回

横山隆一さんは、寝つきのいい人である。 秋好肇さんは、毎日睡眠薬をのむ。 秋好さんが横山家に泊った時、薬をのんでいる
のを見て、 「何分すれば利いて来るのか」 と尋ね、 「30分たてば、ねむくなる」 というので、試みに横山さんも服用した。 
5分経って横山さんが、いった。 「さきに寝るよ」

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前日のエカテリーナ宮殿の照明の上の部分
http://homepage2.nifty.com/nobu_ishi/index.html

  1. 2007/11/15(木) 14:37:34|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その47

角川書店で婦人のための文化講座を出版することになって、いつもとちがう売り方を考えた。 とにかく本を各家庭に配って、読んでもらうの
である。 そして一定期間が過ぎると、回収に行き、気に入った人には買ってもらうというのだ。 社長の角川源義さんに、 「何だ、それじゃ、
富山の薬と同じじゃないか」 といった。 「ええ」  「ところで、あなたの郷里はどこ?」  「富山です」

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風化した競技場

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  1. 2007/05/17(木) 11:10:28|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その46

菊田一夫さんは、鼻の下に、いわゆるチョビひげを立てていた。晩年は、そのヒゲに白いものがまじった。 東宝の中で、菊田さんを 「専務」 
と呼んだが、親しい気持では、 「ヒゲ」 といっていた。 ある時、社員の一人に、菊田さんが、 「あした午後一時の新幹線で大阪にゆくから
ね」 といった。  「わかりました」 という返事のテンポがのろかったので、機嫌をわるくした菊田さんは、 「わかったんだね、手帳に書きなさ

い」 と命じた。 部下が、手帳を開いて、書きこんだのを見て、菊田さんが、 「見せなさい」 といって、手もとに取りあげ、また怒った。 翌日
のところに、 「午後一時新幹線ヒゲ」 と書いてあったのだ。

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モンレアーレ・モザイクで描かれたキリスト画

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  1. 2007/05/16(水) 11:33:39|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その45

横堀角次郎さんは、画家で、群馬県人である。  上州の侠客、国定忠治を崇拝して、国定教科書をうっかりクニサダ教科書と読んだほどであ
る。 田崎嶺雲の書いた国定忠治の像を見て、横堀さんは、ますますうれしくなった。  その顔が、横堀さん、そっくりだったのである。

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12世紀アラブ・ノルマン様式の教会

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  1. 2007/05/15(火) 10:06:21|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その44

宮城まり子さんと、 「オリバー」 の初日に、帝劇の廊下で会った。  ベルが鳴ったら、劇場の人が、 「お席は二階の正面、浩宮(ひろのみ
や)様のそばです」 と告げた。 まり子さん、大変てれて、こういった。 「まアいいわ、わたし、宮城(きゅうじょう)だから」 同じ女優の、シャイ
な感じが、こんな時にもわかった。 「来月の末に、私、リタイサルをするの」 リサイタルというのが、恥かしいのである。

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タオルミナのギリシャ劇場後方はエトナ山

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  1. 2007/05/14(月) 11:28:14|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その43

梅野泰靖さんがロシアの芝居の 「初恋」 に出演して、巡業に出ることになったが、その留守のあいだに、夫人が出産する予定日が来るのが
わかっていた。 ゆく先々のスケジュールを渡し、男の子の時は 「チキュウハアオカッタ」、 女の子の時は 「ワタシハカモメヨ」 という電報を
打つようにといった。 いうまでもなく、宇宙船にのったガガーリンと、テレシコワの有名な言葉である。 ロシアの芝居の上演中だから、ちょうど
いい。

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エトナ山

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  1. 2007/05/13(日) 10:26:49|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その42

NHKの「刑事コロンボ」の主役の声の吹き替えは、いつも、劇団昴(すばる)の小池朝雄さんが担当している。
なかなか評判がいいので、当人も、まんざらでもなかったらしい。
「コロンボ」が放映されてから一年目ぐらいに、はじめて会ったので、「コロンボ、なかなかいいね」というと、いやな顔をした。
おやッと思って、顔を見たら、「みんな、このごろ、コロンボのことしか、いわないんだもの」

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ローマ・スペイン階段

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  1. 2007/05/12(土) 10:53:52|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その41

早野寿郎さんと太地喜和子さんと関根恵子さんの三人が、六本木のバーにいたので、合流した。
太地さんにぼくが、「あなた大分飲むんでしょう? どのくらい飲むの」と尋ねたら、一本指を立てた。「毎日ボトル一本か、すごいな」
というと、関根さんがおどろいて目を見はっていった。「まア、私の倍だわ」つまり、関根さんも、二日に一本なのだ。

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エトナ山の溶岩

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  1. 2007/05/11(金) 10:48:50|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その40

瀬戸内晴美さんが小説に難渋しているのを見て、「プロって大変ですね」という人があった。
瀬戸内さんが答えて、「いいえ、私はアマです」といったというのだ。

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バルセロナ・ラス・ランブラス通りの市場

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  1. 2007/05/10(木) 09:48:44|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その39

文学座の北村和夫さんが、俳優になって間もなく、俳優座の小沢昭一さんに会った。
二人は早稲田の同級生である。「お互いにコシタンタンと頑張ろうぜ」
・・・・追伸その北村さんの訃報が新聞にのった。ご冥福をお祈りします。

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バルセロナ・ゴシック地区

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  1. 2007/05/09(水) 10:28:55|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その38

金子信雄さんの家では、丹阿弥谷津子さんよりも、男のほうが厨房で働きたがる。じじつ、金子さんは料理がうまい。
二人の男の子に、両親の味はときいたら、「お母さんのはスナックの味、お父さんのはレストランの味」

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バルセロナ・ラス・ランブラス通りの市場

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  1. 2007/05/08(火) 09:46:37|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その37

近藤日出造さんが、裏千家の先代家元夫人に会った時、「お茶はどこのが、いいですか」
と尋ねたら、「東京の新橋のおすし屋で、大きな茶碗で飲むのが、いちばん、おいしゅうございます」

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バルセロナ・ゴシック地区

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  1. 2007/05/07(月) 09:19:55|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その36

渡辺プロの渡辺美佐さんに、芸能記者が質問した。「あなたの育てた人で、一番優秀だと思う人は誰ですか」
美佐さんは、ちょっと考えて、「そうね、渡辺晋かしら」

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/05/06(日) 09:46:43|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その35

花森安治さんが、みずから主張する服装論のたて前を貫くため、スカートを穿いていた時期がある。毎日新聞が正月の読み物として、
いろいろな人の対談を企画し、花森さんには、大石よし江代議士を組み合わせた。大石女史は、はじめから、
花森さんを女性だと思って話しているのがわかったので、途中で司会者がわざと、「花森先生、女性の風俗について、男性の立場から、
何かおっしゃって下さい」といったのだが、女史は、そんな言葉に耳も傾けず、滔滔としゃべり、帰りがけに花森さんの肩をたたいて、
うれしそうにいった。「ま、お互い、女同士、がんばりましょうや」 

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/05/05(土) 10:16:18|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その34

丸岡明さんがべろべろに酔っ払って帰宅した。タクシー代もないので、車を門の前に乗りつけたら、夫人が出て来た。
丸岡さんは、てれ隠しに、夫人に「ヤイ金を出せ」といった。ところが、家の中に、じつは強盗がはいっていて、金を渡すことになった、
その瞬間にベルが鳴り、夫人が出て行ったのである。「金を出せ」という声を聞くと、その強盗、飛び上がって逃げ出した。

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/05/04(金) 09:48:54|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その33

NHKの山川静夫アナウンサーが、地方局にいて、マージャンをした直後に、天気予報を読むことになったが、
思わず 「トンナンの風」 といってしまった。

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/05/03(木) 09:40:11|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その32

廓の場面が新派の演目にあって、花柳章太郎さんは主役のおいらんである。女優が、それぞれ湯女に扮して、
賑かな色の衣装を着てならんでいた。舞台稽古で出を待っている時に、
花柳さんが、そばについている弟子に、指さして、「きれいだろう」といった。弟子は、うなずいて、「チンドン屋みたいですね」

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/05/02(水) 10:15:14|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その31

尾上多賀之丞さんに聞いた話だが、「忠臣蔵」六段目の老母おかやを演じた時、勘平の十五代目市村羽左衛門の所に行って、
「私はどうしたら、よろしゅうございましょう」と尋ねると、
「適当にやっていてくれればいいんだよ。どうせ、お客様は、勘平しか、見やしないよ」といったそうである。

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/05/01(火) 09:09:22|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その30

吉行和子さんが旅に出ている時、車中で、弁当を買って来た劇団の仲間が、蓋をあけた。うなぎ弁当である。
「このうなぎ、養殖かしら」と、ひとりの女優がいった。吉行さんは目を丸くして、「あら、うなぎは和食でしょう?」

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/04/30(月) 10:07:55|
  2. 作家 戸板康二
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作家 戸板康二さんの ちょっといい話 その29

小豆島に行ったら、「二十四の瞳」という打ち菓子を売っていた。箱の蓋をあけると、目玉の形をした落雁が二十四、はいっている。
いささか不気味だ。その話を中村梅之助さんにしたら、「目玉商品ですね」

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ナポリ国立考古学博物館エジプト展

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  1. 2007/04/29(日) 09:01:27|
  2. 作家 戸板康二
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プロフィール

イシダ ノブヤス

Author:イシダ ノブヤス
◆客船セレブリティ・インフィニティ号
◆客船ボイジャー・オブ・ザ・シーズ号
◆客船セレブリティ・コンステレーション号
◆客船サファイヤ・プリンセス号
◆客船カーニバル・リバティ号に乗船して、船内 及び寄港地で撮った写真です。

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