時の在りか  1強栄えて吏道廃れる 伊藤智永 毎日新聞2017年3月4日 東京朝刊。 訪米から帰国した週の金曜日夜、報道発表によると、安倍晋三首相は午後7時4分に公邸に引っ込んだきり、終夜 「来客なし」 となっている。 実際は、公邸に 「安倍応援団」 のジャーナリストらがひそかに招かれ、 「訪米大成功祝勝会だ」 と盛り上がった(私は招かれていません、念のため)。  関係者によると、今やトランプ米、プーチン露両大統領とも 「互角に渡り合う世界のアベ」 をたたえて意気上がる面々が、一転して

まゆを曇らせたのは、話題が草の根右派組織 「日本会議」 に移ってからだったという。 元々は安倍政治の確信的な支持層だったはずが、どうも最近は足を引っ張ることが多い。  会長の田久保忠衛氏は外信記者出身の国際政治学者で、プーチン氏やトランプ氏への警戒心が強く、安倍外交の 「成果」 にも慎重な見方を隠さない。 天皇退位問題では、政府の有識者会議に呼ばれた日本会議の論客たちが、極端な意見を述べて世間を鼻白ませた。  国有地払い下げ疑惑を追及され、学校法人経営に安倍夫

妻を利用していた 「森友学園」 理事長は、日本会議大阪の幹部だった。  「安倍応援団」 なら、困ったもんだ、といら立ちもするだろう。  首相と、近い取り巻きと、遠巻きにする支持層の 「保守」 観にずれが生じているのか。 そういえば、最近の安倍首相は、ほとんど 「保守」 を語らない。  「森友学園」 問題は、よもや首相が関与しているとは想像しにくいが、すでに明らかになったいきさつだけで、国民は、困ったもんだとあきれている。  連日報じられる新しい疑惑は、役所の許認可や手続きが多い。 へえ、そんなルー

ルや仕組みがあるんだと感心するが、役所がノウハウを教えなければ、思いつきもしないだろうと想像する。  政治家の働きかけがあったなら究明されるべきだが、財務省は「なかった」 と言っている。 だとしたら次は、たとえ適法でも、行政の公正・中立性を逸脱していたのではないかと怪しむ。   「これはアベ案件だから」 そんなささやきで、官僚たちが率先して、奇怪な払い下げを進めていたのだとしたら……。  「今の政権ならあり得ますね。 誰もが内閣人事局を見て戦々恐々としているから。 それに、これだけの案件、

トップ(事務次官)が知らずにできませんな」 旧知の財務省有力OBは、古巣の窮地を案じながら、後輩たちのふがいなさを嘆じた。  各省庁の審議官・部長級以上の人事は、3年前に人事局ができて、官房長官が作る名簿から、大臣が選んだ候補者を、首相や長官が加わる任免協議で決める。 「官邸主導」 が強まった。 省益しか考えない役人を除くには有効だが、官邸にこびを売る風潮も強まった。 官僚として、政治家や圧力をちらつかせる民間人に 「できないものはできません」 と筋を通す胆力や気骨がない、そ

う嘆いて、長老は低くつぶやいた。  「1強栄えて吏道(りどう)廃れるだ」 官吏たる者が当然守り、果たすべき務め、道理が失われれば、結局は、ご政道が乱れる。  財務省は森友学園と交渉したことは認めながら、「記録は残っていない」 と言っている。  本当だろうか。 私は旧大蔵省を担当して以来、同省の文書作成・管理の徹底ぶりを骨身に染みて経験した。 小泉純一郎首相が 「自民党をぶっ壊す。 郵政民営化。 道路公団民営化」 を叫んで就任した当初、財務省は「隠れ抵抗勢力」 の一翼だった。 

官邸キャップだった私は当時、同省が 「私的メモ」 扱いで公文書に分類していない分厚い極秘内覧文書を見たことがある。 すべてがメモされていた。 首相執務室で闘わされた2時間の激論は、誰が、いつ、どのようにメモを取ったのか手書きで、シナリオのように臨場感にあふれ、小泉氏が石原伸晃規制改革担当相を 「サンドバッグになれ」 と一喝して終わる場面まで詳細かつ赤裸々に記されていた。 記者が課長クラスに電話取材した時の問答まであった。 私の名前も載っていて、録音していたように正確だった。 官邸は

今、小池百合子東京都知事のスキャンダル探しに懸命だそうだ。 「印象操作」(安倍首相)の乱戦に持ち込んで、たとえ焦点をそらすのに成功したとしても、政権の芯は少しずつぐらつく。 (第1土曜日掲載) 編集委員。 政治部、ジュネーブ特派員など。 近著に新聞連載を加筆した「忘却された支配 日本のなかの植民地朝鮮」(岩波書店)。

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